我が国日本は世界的にみましても特異稀なる美しい季節と優れた文化を有する国であり、日本人は其れを純粋に愛し、楽しむことのできる特別な権利が与えられています。 これはこの国に生まれた一民族の一個人にとってとても幸せな人生の偶然です。折角のこの偶然・・・
素晴らしい国に生まれたのですからこの国の「衣」「食」「住」思う存分楽しもうではありませんか! と自ら楽しみつつお出逢いする方々に日々御提唱させて頂いております。
また日頃、天職であるこのお仕事の中でも御着物の文様や色に込められた日本人、先人の過去への恩恵と未来への希望や願いといった内容を、お誂えのご相談に来られる方にお話をさせて頂くのですが、それは以前日本人にとって至って当たり前のようなお話、しかし、戦後の他国統治下での教育カリキュラムが国学をなおざりにし、いかに日本人の心根を虚無してしまったのかと言うほど、目から鱗の話としての雑学になっている現状があります。
当工房は悠久の時を超えて伝承されるべき日本人の心根を京の手描友禅による御着物を通じて、皆々様の願いとともに精進し創造していきたいと邁進いたしております。
鞍馬山より湧き出で都をくぐり抜け御香宮に上がる京の地下水道
その途中、京都御苑の縣井、梨木神社の染井、醒ヶ井六条は源氏邸の佐女牛井の 三つの井戸から汲み上げられる清らかな地下水は特に京都三名水として古くより珍重されて来ました。
その中でも特に佐女牛井は平安の時代に始まり室町時代から江戸時代に至る日本文化が花開く時代に村田珠光、千利休といった茶道の重鎮達や時の権力者が来賓を招く際には必ず使用したと伝えられています。また、京都美の粋友禅という有形文化作り出す大きな要因となったこの水系の水を我が工房は今尚その恩恵を受けながら鮮やかな色彩作品の製作いたしておりそれが佐女牛井染居です。